みなとみらいでコンテナ屋根の遮熱塗装

みなとみらいで公演をしていた木下大サーカスの、スタッフさんが宿泊するコンテナの塗装風景。夏場はコンテナがとても暑くなるとのことなので、太陽の赤外線を反射する性能に優れた遮熱塗料・サーモアイを使用して濃厚に塗替えました。

鉄やアルミの屋根は塗装前にケレン(下地調整)を入念に行います。皮スキという金ベラのような道具で大量に発生していたサビを削り落していき、さらに全体をナイロンたわしで研磨します。微細な傷をつけて下地と塗料がガッチリ密着するように施して、傷みやすい鉄部の塗装を剥がれにくく、長持ちさせます。

ケレン後はサーモアイ専用プライマーをコンテナの屋根に塗布していきます。この製品は従来の下塗り材にはなかった、遮熱性能を有しているので下塗りから上塗りまでトータルで赤外線を反射させることができます。もう少し詳しく説明しますと、従来品では上塗り層で反射できなかった赤外線は、遮熱性能の付加されていない下塗り材が吸収していました。このサーモアイ専用プライマーは吸収させずに、高い反射性能で跳ね返してくれるのです。この後、サーモアイ主材で中塗りと上塗りを重ねて厚膜に仕上げました。

屋根に降り注ぐ夏場の太陽が反射されることで、屋根の温度上昇が抑えられることはもちろん、コンテナ内の温度も低下します。冷房の使用が全く無くなるわけではありませんが、省エネ・電気代の節約に貢献することができると思います。サーカスで働くスタッフさんが日常生活を送る場所で、快適に過ごせるお手伝いができたのではないでしょうか。

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