夏、部屋の温度が上がるのは、外から部屋に熱が伝わって入ってくるからです。
中に入ってくる熱の原因は主に、太陽から直接受け取る熱と、外気温から伝わってくる熱があります。
遮熱塗料には、保温・断熱効果がないため、外気温から伝わってくる熱を抑える効果はありませんが、遮熱塗料は、太陽光が熱に変わるのを抑える機能がありますので、太陽から直接受け取る熱の影響力を小さくすることができます。
夏の日射エネルギーを最大1000W/㎡とすると、例えば日射反射率50%の塗料の場合、500W/㎡の熱エネルギーを受け取ります。
分かりやすく、単純化して説明すれば、受け取る熱エネルギーは、夏には500W/㎡分少なくなり、その分気温を下げる必要はなくなることになります。
赤外線は、太陽の光エネルギーのうち、約50%を占めるもので、熱的な作用の多くは、この赤外線の及ぼすものです。ですから、赤外線を吸収せず、反射させることは、太陽光が熱に変わるのを抑えることになります。
外気温から伝わってくる熱はそのままでも、赤外線を吸収しないようにするだけで、大きく気温を下げることができ節電につなげることができます。
サーモアイを使って屋根塗装をした家屋では、
屋根表面で-15℃、天井裏で-10℃、室内空間で-7~9℃、
温度が下がることが、実験により実証されています。
当然冷房などの空調システムの消費電力は少なくなりますから、もちろんその分節電となり電気代も安くなります。
外気温から伝わってくる熱はありますので、クーラーがまったく要らなくなるわけではありませんが、クーラーの負担を小さくすることができます。